まるで自分の歯!オールオン4で“噛む”ことを取り戻そう
20代30代では、噛むことの幸福感を感じることはないでしょう。なぜなら「噛む」ことは「歩く」ことや「呼吸をする」ことと同じくらい当然のことだからです。
40代50代になると、まだまだ噛めることは当然のことと感じる人と、噛めることの喜びを感じている人にわかれるでしょう。歯周病(歯槽膿漏)を経験した人は、噛めることの尊さを実感しているはずです。
では60代になるとどうでしょうか。そろそろ失う歯が多くなり、一度も部分入れ歯やブリッジなどの治療を受けたことがない人のほうが珍しいのではないでしょうか。
そして「噛む快感をもう一度取り戻したい」と、強く熱望するのではないでしょうか。
そこで検討していただきたいのが、オールオン4という治療です。オールオン4を入れた人のなかには「まるで自分の歯!」と驚いている方もいます。さっそく庄野歯科と一緒に見ていきしょう。
噛めば噛むほど健康になる
人の歯は、親知らずを除くと上14本、下14本の計28本あります。つまり8020運動は、失う歯を8本以内にとどめようと呼びかけているわけです。
なぜ多くの歯を残すことが大切かというと、噛むという行為が全身の健康に影響を与えているからです。歯の健康と噛むことと全身の健康について、歯科医学的に証明されている事実が8つあります。
1:よく噛んで食べると肥満予防になります。脳の満腹中枢が働いて食べすぎを防ぐからです。
2:よく噛むと味覚が敏感になり、より「おいしさ」を感じることができます。
3:噛むことで口の周りの筋肉が鍛えられ、発音がよくなります。
4:噛むと脳が活性化されます。
5:たくさん噛むと虫歯・歯周病予防になります。殺菌作用がある唾液がたくさん出るからです。
6:唾液のなかには、発がん物質の活動を押さえる酵素が含まれているので、がん予防にもつながります。
7:噛むと消化酵素がたくさん出るので、胃や腸の働きが改善されます。効率よく栄養を摂取できるようになります。
8:力強く噛みしめることで力がわきます。体力が向上します。
いかがでしょうか。これだけの効果があると「歯を残さなければならない」「噛み続けなければならない」と強く決意できるのではないでしょうか。
オールオン4はインプラントの一種
でも安心してください、歯の治療はいつからでも始めることができます。歯医者に行って相談してみましょう。きっと、歯の大半がなくても、噛むことを改善する方法を提案してもらえるはずです。
その1つが、オールオン4なのです。オールオン4は、上の顎の歯のすべて、または下の歯がすべてない方のための治療法です。
手術で歯茎を切開し、顎の骨に4本のチタン製の人工歯根を埋入し、そこに連なった12本の一体式の人工歯を装着するのです。総入れ歯のように毎晩取り外して清掃するのではなく、24時間365日装着したままにしておき、普通に歯磨きをします。
オールオン4はインプラント治療の一種です。普通のインプラントは1本の人工歯根に1本の人工歯しかつけることができませんが、オールオン4は4本の人工歯根で12本の一体式人工歯を入れることができるので、効率的です。治療費も通常のインプラントより安く済みます。
なぜオールオン4の噛み心地は気持ちいいのか
しかし入れ歯やブリッジでは、噛み心地はそれほど改善しません。それは食物を噛んだときの力を拡散してしまうからです。天然の歯で食物を噛んだときの感触がリアルなのは、歯と顎の骨と神経と脳がしっかりつながっているからです。しかし入れ歯やブリッジなどは、顎の骨とも神経ともつながっていません。
その点オールオン4は、チタン製の人工歯根と歯の顎を結合させるので、噛んだときの感触がダイレクトに脳に伝わります。
たださすがのオールオン4でも神経をつなぐことはできないので、天然の歯よりはやや劣ります。
オールオン4を入れると若返る?
そしてオールオン4は、患者さんにあるプレゼントをします。
それは口の周りのシワが減ることです。
歯が少なくなって噛む力が弱くなると、顎が細くなってしまいます。そうなると口の周りの皮膚の張りが失われ、シワができてしまうのです。
そこにオールオン4を入れると、口の周りの皮膚が再びピンっとなるのです。
まとめ~歯科医療の驚くべき進化を体感してみてください
しかし歯科医療の進化がオールオン4を生み出しました。歯をすべて失っても、天然の歯に近い噛み心地を再現できるのです。歯の多くを失ってしまってもあきらめずに歯医者さんに相談しましょう。