歯科コラム
オールオン4の手術に年齢制限はある?体力に自信がない高齢者でも大丈夫?
歯が抜けてしまったり、不慮の事故で失ってしまうと今までは入れ歯かインプラントしか選択肢がありませんでした。入れ歯は使用中に外れることもあり不便な一面もあります。そんな時に便利なのがオールオン4です。
しかし、オールオン4は手術が伴います。手術をする際に年齢制限はあるのでしょうか?庄野歯科がご説明します。
オールオン4は16歳から
オールオン4の手術の適応は16歳からです。理由としては16歳より前に手術をすると顎の発育を阻害してしまう可能性があるからです。また歯周病の進行は20歳以降に始まります。それなのでもし早期にオールオン4治療を行うのであれば16歳からするのがベストです。
逆に年齢制限の上限は70歳くらいです。理由としては持病の悪化や体力の問題があります。
しかしオールオン4は通常のインプラント手術や外科処置に比べれば体力が低下している方でも受けることができる治療法なのです。
体力がなくてもできる理由
インプラント手術をする場合は1本インプラントを埋めるとその上に被せ物の歯をつけますよね。その方法で手術を行うと全部の歯を入れるのにものすごい時間と労力がかかります。
患者さんにとっては大きな負荷となりますがオールオン4ならば4本インプラントを埋めてその上にブリッジを装着すれば済みます。
手術時間が短く、その分出血量も少なく済むのです。高齢者の方や持病を抱えている方など体力がない人にとっては嬉しいですよね。
また高齢者の方がインプラントや入れ歯を作る際に問題となるのが顎の骨の量です。この骨の量が少なくなっている方でも問題なく入れることができるのがオールオン4です。オールオン4はあごに対して斜めにボルトを埋めることができます。それなので骨の厚みがあるところへまとめて埋めることができるのです。
手術の前には…
手術をする際にはあらかじめ検査をします。レントゲン撮影で顎の骨の厚みや神経の走行を確認します。レントゲンだけでは2次元なので3次元で判断できるように歯科用CTも用いて撮影をします。
この検査を行うことでオールオン4を埋めた時に神経に触れることや血管を傷つけることを防げます。
また、手術時間を短時間にするためにもCTやレントゲンであらかじめ撮影をしておき歯医者自身が術前シミュレーションを行うことが大切になるのです。
当日は患者さんが緊張していると血圧の変動につながります。あまり緊張せずリラックス出来る服装や髪型で来院してください。できればベルトではなくゴムのパンツなどが良いですね。