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歯科コラム
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こんな人にオールオン4は不向き!おすすめの人は?

わずか4本のインプラントを埋めるだけで、最大12本の「連結した人工歯」を装着できるオールオン4は、機能性と確実性とコストパフォーマンスのよさで人気の歯科治療となっています。
しかしどなたでもオールオン4治療を受けられるわけではないことをご存知でしょうか。オールオン4は、ある条件をクリアした患者さんしか受けることができないのです。
オールオン4に興味がある方は、ぜひ歯科クリニックを訪れ歯医者に相談してみてください。
今回は、オールオン4に不向きの方と、オールオン4をおすすめできる方について庄野歯科が解説します。

なぜオールオン4には「向き」「不向き」があるのか

なぜオールオン4には「向き」「不向き」があるのか

オールオン4は長所が多い半面、治療の制約がある治療法といえるでしょう。その制約はオールオン4の構造に起因しています。そのため「向き」「不向き」を知るには、オールオン4の基本的な知識を押さえておく必要があります。

そもそもインプラントは、チタン製の人工歯根(フィクスチャー)を顎の骨に埋め込み、その上に連結部分(アバットメント)を装着して人工歯(上部構造)を合体させる治療法です。
つまり、失った天然の歯1本に対し、1本のインプラントを入れることになります。
よって天然の歯を10本失った人が一般的なインプラント治療を受ける場合、10本のインプラントを入れなければなりません。
それは「大変な治療」になってしまいます。

そこでオールオン4が開発されました。使用する人工歯根の数はわずか4本だけですが、最大12本の人工歯を装着できます。12本の歯を再現するのに4本の人工歯根を埋めるだけでいいので、患者さんの体への負担が、通常のインプラント治療に比べてかなり小さいのです。
よってオールオン4治療は、実は「制約が小さい」治療法なのです。

それでも制約はゼロではありません。オールオン4には次のような制約があります。
●上の顎の歯、または下の顎の歯がすべてない状態の方しかオールオン4を適用できない
●「インプラントを埋めること」は一般的なインプラント治療と同じ。一般的なインプラント治療に不向きな方は、オールオン4の不向きになる可能性が高い

この2点を踏まえながら、オールオン4の治療を受けられない条件をみていきましょう。

【不向き1】歯が残っている方

上の顎の歯、または下の顎の歯が1本でも残っている方は、オールオン4治療を受けることができません。オールオン4は最大12本の連結した人工歯を上顎、または下顎に装着するので、天然の歯が残っているとそれが邪魔になってしまうのです。

オールオン4治療を強く希望する患者さんのなかには、残っている1~2本の歯を抜いてしまう方もいます。患者さん本人だけでなく、歯医者としても健康な天然の歯を抜いてしまうことに抵抗感があります。しかしオールオン4を入れると「快適な噛み心地」の回復が期待できるので、患者さんと歯医者さんがしっかり話し合って、天然の歯を抜くことがあります。

【不向き2】顎の骨が弱っている方

オールオン4の「4本のインプラントを埋めるだけでよい」という性質によって、インプラント治療の対象になる患者さんを大幅に増やすことができました。
一般的なインプラント治療は、12本の歯を再現するには12本のインプラントを埋めなければならず、顎の骨が12本のインプラントに耐えられなければなりません。

一方、オールオン4であれば、4本のインプラント挿入に耐えられる患者さんであれば、12本の歯を再現できるのです。
しかし患者さんのなかには、4本のインプラントでも耐えらないくらい顎の骨が弱っている方がいて、そのような場合、オールオン4治療を受けることはできません。

【不向き3】禁煙できない方

【不向き3】禁煙できない方

禁煙は、一般的なインプラント治療でも、オールオン4治療でも必要です。タバコを吸うと血管が細くなり血液の流れが悪くなってしまうため、インプラントと顎の骨の結合がうまくいかないことがあるのです。

また、「インプラントを顎の骨に埋める」治療は、れっきとした外科手術です。手術後の回復が治療の成否を決めます。喫煙している方は手術でできてしまった傷口に血液が届きにくいので、治りが遅いのです。そうなると感染症を発症するリスクが高まってしまうのです。

喫煙の悪影響はまだあります。
喫煙者の唾液の量は、非喫煙者より少ないことがわかっています。唾液は歯周病予防に欠かせません。インプラントを入れた患者さんが歯周病(正確にはインプラント周囲炎)を発症すると、最悪インプラントの脱落を招きます。これはオールオン4でも同じことです。
ヘビースモーカーの方で、これから「絶対に禁煙できない」方は、オールオン4に不向きな方となってしまいます。

【不向き4】メンテナンスができない方

一般的なインプラント治療もオールオン4治療も、治療後のメンテナンスが欠かせません。食後の確実な歯磨きや食生活の改善、体調管理、定期的な歯科クリニック受診などができない方は「不向き」になってしまいます。

まとめ~このような方はオールオン4がおすすめです

以上、オールオン4に不向きの方の特徴を挙げましたが、ご自身の判断であきらめないでください。
例えばオールオン4は、かなり顎の骨が薄い方でも受けることができます。一般的なインプラント治療が無理と言われた方でも、オールオン4なら可能な場合があります。
オールオン4に興味を持ったら、まずは庄野歯科にじっくり相談してみてください。

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